- 引き抜きの声がかかっているけど転職するか悩んでいる
- 引き抜きで転職するリスクってある?
引き抜きの転職に迷いがあるのならこの記事は参考になるでしょう。
わたしは元転職エージェントで過去5回以上の転職経験から失敗経験も多く、他の人も同じような経験をしてほしくない気持ちからリアルな内容をお話ししていきたいと考えています。
この記事では「引き抜きの転職で迷ってしまう原因や知っておくべきリスク」「迷いから抜け出す対策」について紹介していきます。
この記事を読み終えると、引き抜き先の企業に転職すべきか判断できるようになります。
それではさっそく見ていきたいと思います。
引き抜きの転職で迷ってしまう原因
そもそもですが、迷いや悩みの原因は「判断基準がない」のと「情報が少ない」ためです。
自分自身にとっての基準を持っていないと良いのか悪いのかの判断もつきません。また、情報が少なすぎると偏った判断をしてしまうことに繋がります。
だから悩んだり迷ってしまいます。
中長期的なキャリア形成において、何を求めているのか(ポジション、年収、働き方など)を明確にすることで判断基準が作られます。
判断基準ができてしまえば、引き抜きの話を受けても自分にとって良いのか悪いのかの判断ができますし、集めた情報も取捨選択しやすくなります。
引き抜きの転職で迷った時に確認すべきこと
迷ったら以下のことを確認してください。
- やりたいこととズレていないか
- 引き抜き転職で起こりうるリスクの理解
- リスクとメリットを天秤にかける
ひとつずつ紹介していきます。
やりたいこととズレていないか?
引き抜きのオファーが、自分自身の中長期においてキャリアアップに繋がるかを確認しましょう。
引き抜き(ヘッドハント)は責任がある仕事を任せたいという目的で声がかかることが多いでしょう。そのため年収や役割も今よりもアップする条件を提示されるかもしれません。
しかし、その役割に向いていない可能性もありますし、興味が湧かない仕事の可能性もあります。良い条件だからといって安易に転職をしてしまうと、早期退職にもつながってしまいます。
一度、時間をとってキャリアアップなどを考えてた上で検討が必要でしょう。
リスクを理解できていれば、リスクを避けるためのアクションも取りやすくなり、最終的に転職するかどうかの判断をしやすくなります。
例えば、以下のようなリスクがあります。
- 現職の会社規定に違反してしまう
- 期待値が高い
- 聞いていた話・条件と異なる
リスク①|現職の会社規定に違反してしまう
引き抜きで転職する場合は、現職の会社規定に違反していないか確認しましょう。
競業避止という名目で同業他社への就業を禁止するような文面が盛り込まれていることもありますので、現職に入社する際の雇用契約書や社内規則なども併せて確認しておくと良いでしょう。
また、引き抜きの場合、よくあるのが取引先や同業他社などの場合が多いです。そのため現職の機密情報などが漏れてしまうと法的にアウトになってしまいます。
リスク②|期待値が高い
引き抜きで転職した場合、引き抜き先の企業で活躍の期待値が高いため、うまく成果を出せなかった場合、周りの評価がとても下がってしまうリスクがあります。
また現職で活躍しているからといって、他の会社でも同じように活躍できるとは限りません。
なぜかというと、社内で働く人や職場環境など全く違いますし、周囲の人も最初から期待値が高いため知っていて当然!ということはサポートが受けれない可能性もあります。
リスク③|聞いていた話・条件と異なる(筆者はこれで失敗)
引き抜き転職の場合、聞いていた話や条件と異なるというのはよく起こりえます。
引き抜きの転職は良い条件や待遇を条件に転職を促すことになるため、どうしても引き抜き先の企業はネガティブな情報を伝えたがりません。
引き抜きに限らずですが、転職で前述のようなミスマッチが起こってしまう原因は、偏った情報だけを鵜呑みにして転職を判断してしまうからです。
企業の体質を変えることは簡単ではないので、自らの情報の集め方などを工夫するしか方法はありませんのでその対策を続けて紹介していきます。
リスクとメリットを天秤にかける
リスクがあるのであれば、当然メリットもあるでしょう。
例えば「今よりも給料が上がる」「役職者になれてキャリアアップになる」などがあります。
得られるメリットと起こりうるリスクを天秤にかけてリスクを取ってでも転職をしたほうがメリットが大きいのであれば転職するのが良いでしょう。
情報の裏付けを取る
引き抜きの転職で提示される条件などは裏付けを取ることが大切です。
引き抜きの転職は重要な役職や仕事に関係することも多いため、情報が表に出てくることも少ないです。
だからこそ情報の裏付けを取ることは大切です。
仕事においても情報は正しいかを裏付けるために、根拠となる様々なデータをリサーチするのと一緒の考え方です。
友人や知人が会社にいるのであれば、情報を探るのも良いでしょう。そのような身近な人がいない場合は「doda」や「レバテックキャリア 」などの転職エージェントから情報を集めましょう。
転職エージェントでは非公開求人と呼ばれるものを扱っていますが、優秀な転職エージェントであれば企業と密に情報共有をしているため、表に出ない情報を掴んでいます。
エージェントが持っている情報を集めることで、引き抜きの転職先から聞いていた環境や条件と一緒かどうかを裏付けができます。
もしも、聞いていた話と違う点があれば、企業側に必ず確認してみましょう。返答内容に納得ができない場合はその企業への転職は控えたほうが良いでしょう。
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まとめ:それでも迷うのであれば引き抜きの話は断る
引き抜きの転職で迷ったときに確認することや、裏付けを取ることを紹介してきました。
「今後のことをしっかり振り返り考える」ということと「第三者へ相談し裏付けを取る」ということが重要です。
これらを実践した上で、それでも迷うのであれば転職の決め手がないということなので、引き抜きの話はお断りしましょう。
丁寧にお断りの連絡をすれば必ず理解してもらえます。
この内容が転職活動の一助になれば幸いです。