この記事がおすすめな人
- ITベンチャーに転職を考えているけど後悔しないか心配
- ITベンチャーに転職したら後悔したと聞いたけど実際どうなの?
このような悩みを解消するために「後悔した人と後悔しなかった人の声」や「後悔する人の6つの傾向から後悔しないためのポイント」をお伝えしていきます。
わたしは元転職エージェントで、現役のIT業界サラリーマンです。過去に転職で失敗や後悔した経験もあり、他の人も同じような経験をしてほしくない気持ちからお話をしていきます。
この記事でわかること
- ITベンチャー転職して後悔した人と後悔しなかった人の声
- ITベンチャー転職で後悔する人の6つの傾向
- 後悔しないために気をつけるべきこと
それではさっそく見ていきたいと思います。
ITベンチャーに転職して後悔した人と後悔しなかった人の声
まずは後悔した人の声からご紹介します。
後悔した人のケース①|20代後半 女性 Kさんの場合
誰もが知っている大企業で働いていたKさん。
次のステップアップで転職活動をして、2社のITベンチャーで悩んだ末、社員からの熱いラブコールに心動かされ入社することに。
入社後に面接で聞いていた状況と違うことが判明し、転職したことを後悔。3ヶ月で退職してしまう。
面接などでポジティブなことばかり聞いて転職先への期待が膨らみすぎたため、入社後のギャップが激しかったとのこと。
後悔した人のケース②|30代中盤 男性 Tさんの場合
元々ベンチャー企業で働いていて現職でも活躍し転職を考えていなかったTさん。
他社の役員からスカウトが来て、あれよあれよという間に転職を決め入社。
入社後に面接の時に聞いていた話と違うことに愕然とし、モチベーションが下がってしまい、短期離職をしてしまいました。
複数の会社を比較や情報収集が少ない状態で、安易に転職をしてしまい、後悔しているとのこと。
後悔した人のケース③|SNSの声
新卒の時、上場企業のメーカー捨ててITベンチャーに入りましたが普通に後悔しています。
— プラテンさん (@platen100) March 13, 2021
上場企業に比べて、ベンチャー企業は組織の体制からルールまで別物なので注意が必要です。
逆に後悔していないという声もありますので見ていきましょう。
後悔していない人のケース①|30代前半 男性 Fさんの場合
大手コンサル企業からITベンチャーへ転職したFさん。
転職後は仕事や環境に対して多少ギャップはあったものの、すぐに仕事で実力を発揮。
転職前に転職クチコミサイトや転職エージェントの情報を頼りに徹底的に情報を比較したとのこと。
数年で次のキャリアを考え転職したが全く後悔していないと話していた。
後悔していない人のケース②|SNSの声
ITベンチャー9日目
— ブンニー@文系大手からITベンチャー (@mjw5nNXGJauPQGR) February 12, 2021
実力を認められてきたのか、大分色んな仕事を任され忙しくなってきましたが、その中でマニュアル改訂を進めてます。転職に1ミリも後悔ないのですが、唯一、社内の音楽が気になる。ヒゲダン、あいみょん、ヨフカシ・・たまにはチャゲアスとか、陽水井上頼むわ。はい、老害ですね。
随分昔になるけど大学の時やはり就職先は地元大企業枠が多かった。同期みんなそっち行った。でも、僕は何となく不安で、逆張りして当時珍しい20人ぐらいのITベンチャーに入社。後悔まったく無し。どっちが良い悪いじゃなくて、自分で選択しているかどうか。 https://t.co/3TBJCqZH4e
— Keigo@LiLz沖縄 (@keigo_on) November 14, 2020
ただ、後悔はしましたが失敗経験として捉えました。転職に失敗したからといって次の転職ができないわけではありません。
その失敗を次の転職でどう活かすかが大切です。また後悔した過去の転職でも、経験したことなくなりませんし、必ず活きるタイミングが訪れますので前向きに考えていくのが得策です。
一方で、転職して後悔した人を見ていくと、ある傾向が見えてきます。
ITベンチャー転職で後悔する人6つの傾向
ITベンチャー転職で後悔する人6つの傾向
- 理想や期待が高い
- 企業の状況を理解できていない
- キャリアプランの検討が不十分
- 情報収集の範囲が狭い
- 複数社を比較しない
- 転職後の生活について想像・相談が足りない
これらをひとつずつ紹介していきます。
後悔する人の傾向①|理想や期待が高い
転職前に仕事や環境に対して過度な理想や期待を持ちすぎると危険です。
ITベンチャー企業って働きやすそう、少数精鋭でバリバリ仕事できる人が多そう。などなど。
理想や期待ばかりが高くなってしまうと転職後にギャップが生まれてしまうので、ネガティブな情報も調べたり、あなたが転職で望んでいることと妥協するポイントも明確にしましょう。
後悔する人の傾向②|企業の状況を理解できていない
ITベンチャー企業で後悔する人は企業の状況(フェーズ)を理解できていないケースが多いです。そのため、傾向①でご紹介した過度な理想や期待が高くなってしまうということが起こってしまいます。
以下は企業の状況別で違いを表したものです。
社員人数(目安) | 仕事の範囲 | 社長との距離感 | 社内環境 | 評価制度 |
30人未満 | ひとりで複数の仕事を兼務 | とても近い | 属人化 | ほぼ無い |
30-60人程度 | 兼務が少なくなってくる | やや近い | まだまだ属人化 | 制度として存在するが妥当性をあまり感じない |
60人-100人未満 | 徐々に役割が細分化し始める | 接点が薄い | 徐々にドキュメントなどにまとめ始める | 徐々に制度が固まり始める |
100人以上 | 役割が細分化されている | ほぼ接点がなくなる可能性あり | ドキュメントを作ることが定着してくる | 制度が固まり運用されている |
社員人数を目安にしていますが、社長のバックグラウンドによっても組織の環境は変化します。
大企業出身 | 社内環境整備を早いうちに作ろうとする意識あり |
ベンチャー企業出身 | 現場から声が上がってきた段階で整備し出す傾向 |
学生起業家 | 勢いで会社運営をするケースがあるので現場は振り回される傾向 |
ただし、社長の相棒として違うバックグラウンドを持つ役員がいると、バランスが取れていることもありますので、しっかり調べてみてください。
あなたが転職で希望することや妥協できる点と照らし合わせてみて、どのフェーズの企業に行くべきか判断する材料にしてみてください。
後悔する人の傾向③|キャリアプランの検討が不十分
あなたの中長期的なキャリアプランから次の転職先に求めることが不明確だと、こんなはずではなかったと後悔してしまう傾向があります。
また、傾向②でみた企業の状況によってもあなたが経験できることが違ってきます。
これらも照らし合わせた上で、あなたが転職先でやりたいこと、逆にやりたくないことや妥協できるポイントなども整理してみましょう。
後悔する人の傾向④|情報収集の範囲が狭い
自分の力だけで情報を集めて転職活動をするのは危険です。
今の時代、情報過多と言えるぐらい企業や採用の情報も自分で調べれば手に入れることができます。ですが、無数の情報の中からあなたに合う企業を探すのもとても難易度が高いです。
また、他人にはうまくアドバイスができるのに、自分のことになると客観的に判断するのが急に難しいと感じることがあるはずです。
転職活動の様々なサポートが受けれて無料ですから、お試しで登録してみても損はないでしょう。
オススメの転職エージェント
- リクルートエージェント
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後悔する人の傾向⑤|複数社を比較しない
転職活動中に、複数社に応募・比較せずに転職をしてしまった人も後悔してしまう確率が高くなります。
憧れの企業であったとしても、気持ちを冷静にして比較するのが懸命です。
複数社を比較するメリットは、1社だけでは見えてこない条件面や働き方、仕事の内容などの違いが見えてきやすいことです。
あなたが転職をするときの決め手や妥協ポイントなどと照らし合わせ、複数社から比較検討することが転職後の後悔を確率をグッと減らすことにつながります。
後悔する人の傾向⑥|転職後の生活を想像・相談が足りない
転職はあなたの人生における大きな転機になるライフイベントのひとつです。
特に家庭を持っている人は、パートナー(奥さんや旦那さん)と転職先の条件や働き方についてしっかり相談しておきましょう。
例えば、大手企業からITベンチャー企業へ転職は概ね年収が下がる可能性が高いです。その場合、転職後の生活スタイルが変わってしまう可能性も大いにあります。
このパターンに陥ってしまう人の多くは、転職を検討し始めたタイミングでパートナーにしっかり相談をしていないケースが大半です。
転職を決めてから相談では遅いのです。急に言われた相手の身になると、転職?聞いてない、手取り低くなるけど今後の生活考えてる?という怒りの反応をするのはイメージつきますね。
事前に相談をしながら並行して転職活動もすることで、お互いに話し合う時間も作ることができますのでぜひ事前の相談をしてみることをおすすめします。
【併せてチェック!】こんなITベンチャー企業は要注意!
面接などで次のようなことが見受けられる企業も入社してから後悔する傾向が高いので注意が必要です。
要注意なITベンチャー企業のポイント
- ビジョンに共感が持てない
- 採用プロセスを省く
- 面接官の態度が横柄
- 社長や役員が面接に参加しない
- ポジティブなことばかり話す
- 上司となる人があなたの職種への理解が薄い
- やりがいを押し売りしてくる
これらのことが面接などで見受けられる場合、そのITベンチャー企業の転職は要注意なので、しっかり他の企業とも比較した上で転職するか決めましょう。
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優良な将来性のあるITベンチャーの探し方
はじめの第一歩は、自分で情報収集することと、専門家の力を上手に借りることです。
転職サイトなどに登録することから始めましょう。
また、専門家の力を借りるためには、転職エージェントに登録し相談をしてみましょう。その際はIT業界に特化した転職エージェントがおすすめです。
そんな方でも安心してください。
ITベンチャー以外でもIT業界の大手企業やメガベンチャー企業も存在しますので、幅広く検討してみて後から絞り込む方がより自分にあった企業を見つけやすくなります。
ITベンチャー企業で確認すると良いポイント(おまけ)
ITベンチャー企業に転職を考えている場合は、「資金調達額」と「上場について」さらに突っ込んで聞いてみると企業の本気度が知れますので確認してみると良いでしょう。
資金調達額について
〇〇億調達しました!よく見たり聞く人もいるでしょう。
平たくいうと、年々事業が成長しているところにお金が集まります。そのため、伸びている業界や企業にチャレンジしたいという方は資金調達額も見ておくと良いでしょう。
ただしどこから投資されているか?という点は見ておく必要があります。疑問に思った投資家については、なぜその投資家から投資を受けたのか?などを聞いてみると良いでしょう。
また、資金調達したお金は大体、採用費やマーケティング費用に投下されますので、そのお金でどの程度、サービスが拡大したか?採用できたか?ということを面接で聞いてみるのが良いでしょう。
上場について
上場を謳うITベンチャー企業は多いです。
そんな企業には面接でこのように尋ねましょう。
特に社内体制構築は実際に上場準備をしている企業でないと行われていませんので、取り組みを進めている企業であれば上場を本気で考えていると判断して良いでしょう。
あやふやな回答であれば口で言っているだけで実際の行動ができていないので、実現性が怪しいと判断するのが得策です。
まとめ:後悔するポイントを事前におさえ、後悔しない転職にすることは可能
ITベンチャー転職をして後悔する傾向は、転職前にしっかりと検討しなかったことが引き金となって起こっているケースが大半です。
転職はあなたの人生において結婚などと同じで、転機となる大きなライフイベントのひとつです。それを満足のいくものにするか、後悔をしてしまうものにしてしまうかはあなた自身にかかっています。
この記事の内容が、後悔しない転職の参考になったら嬉しいです。