IT転職のコツ

ベンチャー企業の転職に覚悟は必要?必要な人は限られる理由

ベンチャー企業の転職に覚悟は必要?必要な人は限られる理由

 

悩み猫
ベンチャー企業への転職は覚悟が必要と言われるけど本当?

このような疑問を解消するために「ベンチャー転職の覚悟は必要な人は限られる」や「ベンチャー企業の特徴から覚悟すること」を紹介します。

 

キリン旦那

現役のITベンチャー企業に勤めるサラリーマンです。過去5回以上の転職を経験し、うち一社で転職エージェントを経験していることから転職にまつわる実態も交えながらお話しできます。

 

それではさっそく見ていきたいと思います。

 

ベンチャー企業転職で覚悟が必要な人は限られる

大手企業からベンチャー企業に転職する人はある程度の覚悟が必要でしょう。

なぜならベンチャー企業は大手企業ほど仕事環境は整っていないですし、給与水準もアーリーフェーズの企業であれば今より下がる可能性が高いからです。

そのため、今の生活よりも生活水準が下がることや働き方変わる可能性があることも念頭に転職検討が必要になります。

キリン旦那
逆にいうと、中小企業からベンチャー企業に転職する際は環境がガラッと変わることもありませんし、むしろ待遇が良くなる事さえあります。

 

ベンチャー企業の特徴から覚悟すること【大手企業と比較】

具体的には以下のような理由があります。

  • 仕事の取り組み方
  • 教育制度
  • 評価制度
  • 給与水準
  • 働き方

ひとつずつ見ていきましょう。

 

特徴①|仕事の取り組み方

ベンチャー企業の仕事の取り組み方は、大手企業よりも泥臭い仕事が多いです。

例えば営業職であれば顧客折衝から資料作成、その他の雑務まで全部自分ひとりでやることになります。

また決められたことをやるだけでなく、落ちている仕事をどんどん拾っていく姿勢も求められます。

そのため、仕事量も必然的に多くなります。自分の担当領域だけをやりたい人はあまり向いていないでしょう。

 

特徴②|教育制度

ベンチャー企業は新人や社員教育にあまり手をかけることができません

なぜなら、数十名の人数で事業を伸ばしていくために全力を注いでいるため、社員教育に手が回らないからです。

大手企業では研修などもしっかり受けることができますが、ベンチャー企業にはほぼ教育制度はないと思っていて良いでしょう。

ベンチャー企業は基本的に中途採用しか取り組まないのは、こういった若手の教育に時間を割くことができないためです。

キリン旦那
自主的に学び続けたり、実務から知識を吸収していく姿勢が求められるため、待ちの姿勢の人は厳しい環境になります。

 

特徴③|評価制度

ベンチャー企業は企業規模にもよりますが、評価制度がしっかり作られている企業は少ないです。

創業したてやアーリーフェーズの企業だとほぼ評価制度はありません。

キリン旦那
どのように評価されるかというと、社長と面談して期間内で目立ったパフォーマンスが残せたかどうかの評価で給与査定が決まったりしていました。(筆者の場合)

しっかりした評価基準が無いため納得感が薄いということや、明確な指標がないため、成長できているかどうかが分かりづらくなってしまうこともデメリットとなり得るでしょう。

むしろ評価制度は一緒に作っていこうという環境であることから、きっちりとして評価制度のもとで働きたいという人には向いていない環境でしょう

 

特徴④|給与水準

ベンチャー企業は給与水準も大手企業と比べると低くなりがちです。

前述した評価制度もしっかり決まっていないことも原因のひとつですが、何よりもこれから事業成長をスピードアップしていくために資金を開発やマーケティングに投資する必要があるからです。

しかし、全てのベンチャー企業が低い水準というわけではなく、少数精鋭で最速で上場を目指す未上場ベンチャーでも年収800万以上提示される企業も存在します。

そのような企業が気になる人は転職エージェントなどで非公開求人を中心に情報を集めると良いでしょう。

キリン旦那
とはいえど、ベンチャー企業に転職する際は、基本的には年収はダウンするのは覚悟しておく必要があります。

 

特徴⑤|働き方

最近ではベンチャー企業でも働き方は柔軟になっています。

以下のようにユニークな福利厚生を設けている企業もあります。

「たばこ吸わない手当」や「アポとアポの間のカフェ代」

出典元:株式会社SmartHR クラウド人事労務ソフト「SmartHR」を開発

しかしベンチャー・スタートアップ企業はこれから社会に価値があるサービスを創っていく・拡げていく段階の企業が大半です。

そのような企業は残業も当たり前ですし、休日でもチャットツールなどから連絡が来ることもしばしば起こりえます。

キリン旦那
仕事よりもプライベートを優先したい人にとっては合わない可能性も高いでしょう。

 

ベンチャー企業が倒産するリスクはあるのか?

当然ながらベンチャー企業やスタートアップ企業は運営しているサービスやプロダクトが必要とされなければ会社の存続は危ぶまれます

事業がうまくいかない場合は、会社ごと他の企業に売却してしまうこともあります。

スマートフォン決済の老舗であるOrigami(オリガミ)はメルカリのスマホ決済子会社であるメルペイに会社を丸ごと売却すると発表。両社は売却価格を非公表としたが、複数の関係者は1株1円だったことを明らかにした。同社の株数は259万株であるため、譲渡価格は総額約259万円だったことになる。

出典元:ダイアモンドオンライン

倒産リスクはありますが、今の世の中で考えると、これは大手企業であっても同じことが言えます

時代の変化や外的要因(パンデミック)などで業績不振となり大手企業でも大量リストラや早期退職募集をかけるなどニュースも目にすることが多くなってきました。

キリン旦那
今となっては大手企業に勤めたら一生安定という考えは捨てたほうが無難ではないでしょうか。

 

まとめ:ベンチャー企業の特徴を把握し転職に求めることを確認すべき

今回は「大手企業出身者が転職する場合は覚悟が必要」という観点で紹介しましたが、ベンチャー企業に転職を考えている人であれば、ベンチャー企業の特徴は押さえておくべきでしょう。

転職において何を重視するかは人によって違いますし、転職によって何を得たいのか、やりたいのかを明確にした上で検討することが重要です。

一歩間違えば転職のミスマッチはよく起こってしまうことなので、よく検討することをおすすめします。

この内容が転職活動の参考になったら幸いです。

 

-IT転職のコツ