- IT業界はブラックな企業が多いと聞くけど本当?
- ホワイト企業の特徴を知って転職に活かしたい
このような悩みを解消するために「ホワイトなIT企業を見分けるためのチェック項目」「ホワイトなIT企業に転職するために必要な行動」について紹介していきます。
わたしは元転職エージェントで過去5回以上の転職経験から失敗経験も多く、他の人も同じような経験をしてほしくない気持ちからリアルな内容をお話ししていきたいと考えています。
それではさっそく見ていきたいと思います。
ホワイトなIT企業を見分けるためのチェック項目4つ
以下の4つの項目に当てはまる数が多いIT企業はホワイト企業の可能性が高いです。
- 自社開発を行なっているか
- 自社サービスによる売上が伸びているか
- 専門職バックグラウンドの役員が存在するか
- 会社がスキルアップを後押ししてくれるか
ひとつずつ詳しく見ていきます。
チェック項目①|自社開発を行なっているか
ホワイト企業で代表格なのは自社開発を行なっている企業です。
なぜなら、意思決定権が社内にあるからです。
自社開発と対称的なものに受託開発があります。受託開発の場合、意思決定権は発注元(クライアントなど)にあります。
決定権が社内か社外(クライアント)の違いですが、極端に言うと受託開発の場合、発注元の気分次第で開発が途中で中止になったり、遅れることも多々発生します。
最悪の場合、納品後に請求した金額が支払われないリスクもあるため、主導権を発注元が握っていると言っても過言ではありません。
自社開発を行なっている場合は、意思決定権は社内にあるので自社のペースで開発を進めることができるので、よくある残業続きでデスマーチ状態みたいな状況にはなりにくいです。
チェック項目②|自社サービスによる売上が伸びているか
自社開発をしているだけでなく、サービス自体が売上を作れているかも重要なポイントです。
そのサービス単体で売上があるということは、そのサービスにお金を払ってくれるニーズがあるということです。
一定のニーズがあれば、企画や開発、マーケティング次第で売上を伸ばしていくことができますので、サービス拡大と同時に会社の成長も見込めます。
会社が成長していけば、採用をして人員を増やしたり、社内設備投資にもお金を回せるので、福利厚生も含め、働く環境はよくなっていくでしょう。
チェック項目③|専門職バックグラウンドの役員が存在するか
自社サービスを行なっている企業であれば、エンジニアやデザイナーなど専門職出身の人が役員にいる企業も重要なポイントになります。
なぜかというと、自社サービスではエンジニアやデザイナーなどの専門職がいないと良いサービスを作り上げることが難しいです。また昨今は優秀なエンジニアやデザイナーは引く手あまたで、人手不足な状況です。
その中で企業は優秀なエンジニアやデザイナーを採用するために、彼らにとって良い環境や報酬体系を整備することが求められています。
そのためIT企業(大手からベンチャー・スタートアップ)でも見かけるようになってきたCTOやVPoE、CDOという役職を置いている企業は、経営においてもエンジニアリングやデザインを重要視しているという意思表明にも繋がります。
チェック項目④|会社がスキルアップを後押ししてくれるか
従業員のスキルアップや教育を後押ししてくれる環境があるかも重要です。
なぜなら、従業員がスキルアップしてくれることで、中長期的に会社の利益につながるという考えを持っていることが多いからです。
例えば、業務に必要な書籍の購入も会社負担になったり、エンジニアやデザイナーなどの専門職は毎年大規模なカンファレンスがあり、参加費用も会社負担で参加させてくれるというようなものです。
IT業界がブラック企業が多いと思われている理由
「IT業界はブラック」というインターネット記事を多く見かけますが、注意してほしいのはIT業界全体のことではなく、一部の働き方に限定したことであるということです。
具体的には下請けと呼ばれる構造で仕事をしている企業のことです。下請けとは発注元からの依頼に対して成果物を納品することで売上が作られます。
当然ながら納期があり、発注元の期待に沿う成果物を納品しないといけません。納品前に仕様が変わったりすることも多いです。そのため、業務時間が長くなりやすく残業は増えるけれど、売上が増えないと給料も上がりづらい。終電で帰ることもザラにある世界です。
このような働き方がフォーカスされ、ブラックと言われる主な要因になっているためIT業界すべてがブラックということではなく、下請け構造のなかで売上を作っている企業にブラックが多いということになります。
ホワイトなIT企業に転職するために必要な行動
ホワイト企業を見分けるチェックをすると同時に、転職をするために必要な行動は以下になります。
- 企業リサーチを入念にする
- 転職エージェントの力を借りる
企業リサーチを入念にする
気になる企業についてリサーチをすることで、自分に合っている企業なのか、ホワイト企業の条件を満たしているのか検討してみましょう。
具体的には「会社名や社長の名前をインターネットやSNSで調べる」や「転職クチコミサイトで評判を確認する」など企業リサーチを入念にしましょう。
転職エージェントの力を借りる
企業リサーチを入念にしつつ、転職エージェントも有効に利用してみると良いでしょう。
なぜ転職エージェントの力も借りる必要があるかというと、転職エージェントには様々な企業の転職情報が集まります。そのため選考を受けたいと考える企業の内部情報を持っている可能性も高いです。
自分で調べるインターネットやSNS上の情報では表面的な情報も多く情報の質や量に限界があります。
しかし、転職情報に日々触れている転職エージェントは情報量や質の面でインターネットでは得られない情報を持っていることも多いため、情報を補完するという意味で活用しない手はないでしょう。
まとめ:IT業界すべてがブラックではない。正しい情報収集がホワイト企業を探す鍵
ここまで見てきたようにIT業界自体がブラックではなく、ごく一部のビジネス構造で働く企業がブラック企業が多く目立ってしまっているのが現状です。ホワイト企業を見分けるポイントの観点で見ると、他業界でもブラック企業は同じように存在します。
大切なことは正しい情報を正しく集めることが、ホワイト企業へ転職するための第一歩です。