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転職エージェントは通さないほうが良い?!直接応募との比較と特徴を解説!

2021年8月13日

転職エージェントは通さないほうが良い?!直接応募との比較と特徴を解説!

この記事がおすすめな人

  • 転職で直接応募か転職エージェントを利用するのが良いのかわからない
  • 転職エージェントを通さない場合のメリット・デメリットが知りたい
  • 自分はどのようにすれば良いのか迷っている

今回はこのような悩みを抱えている方への内容になっています。

キリン旦那

わたしは過去にIT・Webベンチャー、スタートアップ関係の転職エージェントとして3年ほど実務をしてきた経験があり、私自身もこれまでに転職エージェントや直接応募経由で5回以上の転職を経験している現役のITベンチャーサラリーマンです。

この記事でわかること

  • 直接応募と転職エージェント経由応募の違い
  • 直接応募と転職エージェント経由どちらを利用すべきか?利用すべき人の特徴を解説

それではさっそく見ていきたいと思います。

転職活動における直接応募と転職エージェント経由応募の比較

以下は求職者が転職活動で行う項目でどの程度大変か?と言う観点で直接応募と転職エージェント経由で比較した表になります。

転職活動の前提としては現在の仕事を続けながら転職活動を行う前提で表を見てもらえると良いかと思います。

直接応募転職エージェント経由
求人を探す大変比較的楽
応募する大変比較的楽
面接調整大変比較的楽
面接後フィードバックあり
条件面の調整やや大変比較的楽
その他情報収集大変集めやすい
アドバイス(面接サポートなど)あり
直接応募と転職エージェント経由応募で転職活動で行うことの比較

結論、求職者側から見た時に、転職エージェントを通さない直接応募はデメリットのほうが多いと言えます。

主なデメリットはまとめると次のようになります。

デメリット①:情報収集が大変

転職エージェントを通さない場合、当然ですが企業情報はすべて自分で集める必要があります

キリン旦那

仕事をしながら、企業サイトや転職サイトなどから情報を集めるのは意外と大変です。

そして苦労して集めた情報をもとに転職活動を進めていくわけですが、一点注意点があります。

集めた情報がすべて鵜呑みにはしないこと

情報をそのまま鵜呑みにしてしまい、良い面ばかりの理想が高くなってしまっている状態で入社してしまうと、入社後にギャップが生まれてしまうことになることもあります。

こちらの記事も合わせて参考にしてみてください。
転職後に仕事で感じる理想と現実のギャップを小さくする具体的な3つの行動と考え方

デメリット②:面接調整や条件交渉など負担が増える

こちらも仕事をしながらだと、大変なことの一つです。

面接調整で言えば、現在の仕事をしていれば予定も変動する可能性もありますので、予定していた面接に仕事の予定が被ってしまい再度日程の調整をする必要もあります。

キリン旦那

日程調整は想像以上に面倒で手間がかかる作業です。
同時に複数の面接を調整する場合は、本当に手間がかかって大変です。。

転職エージェントを通さない場合、こちらもすべて自分自身で行う必要があるため、時間的にも精神的にも多少なりとも負担がかかることは覚悟しておいたほうが良いでしょう。

デメリット③:転職活動で起こる悩み事などがすぐに解決しづらい

転職活動に慣れている人であれば、ある程度この時はこのように行動した方が良い!というような経験からすぐに行動できるはずです。

しかし、これから初めての転職をする人だったり、そこまで転職活動に慣れていない人の場合は、転職活動中にこんな時はどうすれば?と言う時にプロに相談できないと自分ですべて調べることになります。

転職エージェントを通さない場合、いちいち自分で調べることで時間もかかりますので、時間的にも精神的にも少なからず負担が増えます。

キリン旦那

仕事をしながらだと、なかなか仕事に気を取られてしまい調べることを後回しにしてしまいがちです。

転職エージェントを通さずに転職活動をする人は、やはりある程度の余裕を持って活動できる状態を作ることが必要でしょう。

直接応募はデメリットばかり…メリットはないのか?

ここまでデメリットを見てきましたが、メリットはないのでしょうか?

結論から言うと、企業側から見た時の採用コスト面で求職者側にもメリットが生まれます

これはどういうことかというと、企業は転職エージェントを利用して採用する場合、転職エージェントに支払う報酬分の採用コストが上乗せされてコストが高くなるということです。

直接応募転職エージェント経由
~100万円ほど
※転職サイトの掲載費用が主なコスト(費用は転職サイトによる)
オファー年収の30〜35%
※例:600万円 x 35% = 210万円
企業側から見た採用コストの違い
キリン旦那

こうしてみると、転職エージェント経由は結構な費用が発生していますね。。

ここでポイントですが、

転職エージェントの場合、採用コストがかかる分より良い人材を採用したいと言う心理が働きやすくなります。

例えばですが、採用枠は1名のポジションだったとして、同じようなスキルを持った人がいたとしましょう。両者とも人柄も会社にフィットしそうな人です。

一人は転職エージェントから、もう一人は直接応募経由。

企業としては、コスト面から考えて直接応募の方を採用したいと考えるでしょう。

キリン旦那

実際に私も転職エージェントをしていたときに、コスト面のことを考えて直接応募の方を採用しようと思います。と企業の採用担当者から言われたこともあります。

このように企業側から見た時は直接応募をする求職者は採用コストが低い=採用される確率も高くなる傾向があります。 直接応募のメリットと言えますね。

もちろん企業の採用要件に合っていることが大前提にはなりますのでそこはご注意ください。

ではどのような人であれば直接応募に向いているでしょうか?

直接応募で転職した方が良い人の4つの特徴と具体的な方法

転職エージェントを通さないで転職した方が良い人の特徴を詳しく見ていきたいと思います。

  • 転職エージェントを利用していない会社に応募する場合
  • 応募したい企業に知り合いやツテがある(リファラル)
  • 行きたい企業が決まっていて面接にも自信がある
  • じっくり腰を据えて転職活動ができる状態が作れる

直接応募が良い人の特徴①:転職エージェントを利用していない会社に応募する場合

企業も採用活動において転職エージェントを利用していない企業は一定数存在します。

理由は様々ですが、自社に知名度がある場合などわざわざ転職エージェントを利用しない場合もありますし、自社発信が得意で目立つ企業は求職者の目にも留まるため、転職サイト経由から直接応募も多いです。

キリン旦那

転職エージェントを利用している・利用する予定がある人は、気になっている企業の窓口が転職エージェントにあるか確認してみるのが良いでしょう。

転職エージェントを通して応募ができない企業であれば、自分で調べて直接応募してみましょう。

直接応募が良い人の特徴②:企業に知り合いやツテがある

あなたが気になっている企業に知り合いやツテがある場合は、直接連絡をとってみると良いでしょう。

転職エージェントを通さずとも、その知り合いから企業の濃い情報を得られやすいというメリットが大きいです。

かつ、もしその知り合いと以前に一緒に仕事をしているならば、あなたがその企業に合うかどうかも判断がスムーズになります。

キリン旦那

稀にですが、採用プロセスが短縮されることもあります。

遠慮せずに知り合いやツテがある方はどんどん連絡をとってみると良いでしょう。

直接応募が良い人の特徴③:行きたい企業が決まっていて面接にも自信がある

あなた自身が行きたい企業が決まっていて、面接対策にも準備万端で自信がある!という方は直接応募するのが良いと思います。

逆にどうしても行きたい企業があって面接に自信がない…という方は転職エージェントを利用して面接対策のアドバイスをもらうなどをして望んだ方が良い結果が得られるでしょう。

直接応募が良い人の特徴④:じっくり腰を据えて転職活動ができる状態が作れる

先述したデメリットにも挙げましたが、転職活動は細かく分解するとやることが意外と多いです。

そのため、仕事が忙しかったりでなかなか転職活動に時間を割けない人もいるのも現状です。

キリン旦那

忙しかったり時間確保が難しい方は転職エージェントを活用して雑務などを代わりにやってもらいましょう。

ただし、時間も比較的余裕があってじっくり腰を据えて転職活動に取り組める!という方であれば、自分のペースで転職活動を行うことができるので直接応募もありでしょう。

ただし、時間がある方でも転職エージェントは併用しても良いかと思いますのでご自身の状況に合わせて併用するなどすると良いでしょう。

直接応募の具体的な方法

  • 企業HP
  • 知り合い経由
  • 転職サイトからの応募

既に上で見てきたように具体的な方法は3つあります。

キリン旦那

特に、転職サイトに登録するのは転職を今すぐ考えていなくとも、登録しておくと良いでしょう。

なぜかというと、時間がある時に自分の希望の条件で検索ができたり、登録しておくだけで企業からスカウトメールが届くため、気になった企業は積極的に情報を取れるような状態にいつでもしておくと、急な状況の変化が会ったときに即行動が取れるのでおすすめです。

登録自体も意外と時間がかかるので時間がある時にまとめて登録してしまいましょう!

転職エージェント経由で応募した方が良い人の7つの特徴

ここまでは転職エージェントを通さない直接応募についてみてきましたが、逆に転職エージェント経由で応募した方が良い人の特徴も見ていきたいと思います。

  • 転職が初めての場合
  • 面接が苦手な人
  • 仕事が忙しくて余裕がない
  • 網羅的な情報を集めて転職を成功させたい
  • 非公開求人に興味がある・チャレンジしたい
  • スキルも経験もしっかり積み重ねてきて自信がある人
  • 未経験で新しい職種にチャレンジしたい場合(有効な場合がある)

転職エージェント経由で応募した方が良い人の特徴①:転職が初めての場合

転職が初めての人は転職活動の流れを把握することが重要です。

初めての場合は、転職活動中での企業とのやりとりから交渉ごとなど負担がかかることばかり。

キリン旦那

こんな時はどうしたら?と言う場面もところどころ発生します。

そういった時に転職の専門家(転職エージェント)に相談できる状態になっているとスムーズな転職活動が可能になります。

転職エージェント経由で応募した方が良い人の特徴②:面接が苦手な人

転職エージェントは面接対策のアドバイスもしてもらえます。

また転職エージェント経由で面接を受けた方が、過去にどのような質問をされたのかを情報としてストックしていますので、面接前にどのように準備をしておけば良いのかを知れたりします。

面接が苦手な人は転職エージェント経由で応募するがおすすめです。

転職エージェント経由で応募した方が良い人の特徴③:仕事が忙しくて余裕がない

今の仕事が忙しくて、なかなかまとまった転職活動の時間が作れないこともあります。

そんな時も転職エージェントはおすすめです。

応募を考えている企業の求人内容や会社の状況がわかる情報などが、転職エージェントは社内のデータベース等にストックしています。そのような情報が得られるだけでも時間短縮になるでしょう。

キリン旦那

そして、最も大変なのが、面接の日程調整になります。

転職活動は複数の企業に同時に応募して並行して面接を進めることが多いです。そのため日程調整が複数並行して進めるのはしっかり管理しないと日程を取り違えたりミスなども起きやすいです。

そういったミスが起こると企業側の印象もよくありません。自己管理ができない人という印象を与えてしまうこともあるでしょう。

転職エージェントはこのような煩雑な業務もあなたの代わりに調整してもらえますので、仕事が忙しい人は転職エージェントを活用しましょう。

転職エージェント経由で応募した方が良い人の特徴④:網羅的な情報を集めて転職を成功させたい

転職エージェントは企業自体の採用情報だけではなく、業界自体の動向や将来性などもキャッチアップしています

良い転職エージェントであればあるほど、あなたのキャリア志向やあなたの考えから離れた視点から、今後どのような業界やスキルアップをしていけば良いのかもアドバイスがもらえます。

キリン旦那

有益な情報であれば、あなた自身がキャリアを考える上でとても参考にできる情報だと思います。

また企業自体の内部の情報にも精通している転職エージェントもいることから、自分だけでインターネット上で調べるだけでは見えてこない企業の内部の情報も得られます

次の転職は失敗したくない!そのような考えが強い方も転職エージェントを活用するのをおすすめします。

転職エージェント経由で応募した方が良い人の特徴⑤:スキルも経験もしっかり積み重ねてきて自信がある人

これまでの仕事で経験やスキルを着実に積み重ねてきた人も転職エージェント経由での応募がおすすめです。

なぜかというと、現状のあなたの経験をもとにどのようなキャリアが望めるのか可能性を広げてくれる情報を集めやすいからです。

自分ひとりで考えてもどのようなキャリアが見込めるのかが狭いこともあります。

キリン旦那

そのような時には日々、採用市場で情報を集めている専門家(転職エージェント)目線の客観的な情報を得ることで、キャリアの視野や選択肢が広がることも多々あります。

次の項目にもある非公開求人などにもチャレンジできる経験やスキルがあれば是非チャレンジしてはいかがでしょう。

転職エージェント経由で応募した方が良い人の特徴⑥:非公開求人に興味がある・チャレンジしたい

転職エージェントのサイトを見てみると非公開求人と謳っているサイトを見かけると思います。

これは決して釣り広告ではなく、本当に非公開で募集しないと企業側が支障があるという求人になります。

例えば役員クラスやマネジメント層の求人を一般公開してしまうと、たまたまその情報を見た社員は、あの人辞めるの?というように疑心暗鬼になってしまいますよね。

キリン旦那

社内で情報統制が取れなくなってしまうので、なるべく企業側は非公開で募集をして採用をしたいという考えがあるためです。

転職エージェントは定期的に企業側から採用情報を集めていますので、企業側が信頼している転職エージェントには非公開求人に合う人を集めてほしいと依頼があります

求職者側も今後のキャリアを考える上で、重役ポジションにチャレンジしたいという考えを持っている人も多いと思います

そのような時は転職エージェント経由で情報を集め、積極的にチャレンジしてみても良いでしょう。

転職エージェント経由で応募した方が良い人の特徴⑦:未経験で新しい職種にチャレンジしたい場合も有効

あなたが今の仕事から別な職種にチャレンジしたいと考えている場合も、一度、転職エージェントに相談してみると良いでしょう

キリン旦那

未経験の職種にチャレンジということで、あなたの年齢や経験、スキルなど複合的な条件が絡みますが、希望する職種に転職できる可能性があるかどうかなど客観的に意見をもらえます。

その意見も踏まえて、転職可能であれば目指すのか、現状で転職が難しいのであればそのためのスキルを独学で身につけるのかスクールに通うのか・・など色々な選択肢を取ることが可能になります

自分ひとりで悩んでいても時間がもったいないので、一度、転職エージェントに相談してみるのが良いでしょう。

オススメの転職エージェント

転職エージェント経由で応募する場合の注意点

転職エージェント経由で応募するメリットは見てきたように多いですが、全てやってくれるからといって丸投げは厳禁です。

人任せにするのではなく、転職サイト登録などもして、自分自身で積極的に情報収集などをしていきましょう

キリン旦那

転職して仕事をするのは転職エージェントではなくあなたです。決して人任せはしてはいけません。

転職クチコミサイトなどもチェックし気になることがあれば、転職エージェントに質問して裏付けを取るなどしても良いでしょう。

まとめ:直接応募の転職活動はデメリットも多い!転職エージェントも上手に活用しよう

ここまで見てきたように、転職エージェントを通さない応募(直接応募はデメリットが多いです。

また、転職活動は情報をしっかり集め、集めた情報の裏付けを取ることが重要です。

その情報をもとに転職した場合に今後のキャリアプランにどのようにプラスになり得るか?をしっかりイメージすることも大切です。
ただし良い情報ばかりを鵜呑みにしないことも大切です。

キリン旦那

大切なことばかりですね。。

これらを一人で判断するのも大変なので、転職エージェントを積極的に活用して専門家(転職エージェント)の意見も取り入れつつ転職活動を進めていくのがおすすめです。

良い企業へ転職成功するための参考になれば幸いです。

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