IT業界で求められる人材とは？求められる9＋1の能力について解説

今回はこんな悩みを抱えている方への内容になっています。

キリン旦那

転職回数が５回以上あるWeb・IT業界で働く現役サラリーマン。元転職エージェントの経験から求職者、採用側、転職エージェント目線での解説をしていきます。

この記事でわかること

それではさっそく見ていきたいと思います。

IT業界に求められる人材に必要なスキル

IT業界に求められる人材が持っているスキルは、汎用スキルと専門スキルの2つになります。

キリン旦那

説明をしていく上で、あなたが「Aという自社サービスがお客様の評判が良くないので改善をするというミッションを与えられた」と仮定して考えてみたいと思います。

まずは汎用スキルから見ていきましょう。

ひとつずつ詳しく見ていきます。

汎用スキル①：リサーチ・分析能力

現状の自社サービスの状況を含め、競合他社の動向やサービス品質などさまざまなデータをリサーチします。

そしてリサーチで集めたデータを分析し、課題点を特定するという力になります。

マーケティングや企画部門、コンサルなどもこの能力は重要ですね。

汎用スキル②：論理的思考能力

見えてきた課題に対して、課題を解決する方法を仮説を交えながら論理的に説明する能力です。

解決策は無数にある中でなぜその解決策を採用すべきか？をロジック（議論の筋道）と根拠を示す必要があります。

キリン旦那

筋が通っていない場合、周りのメンバーには理解がされないこともありますので、わかりやすく伝える力とも言えますね。

IT業界ではどんな職種でも求められる力でしょう。

【論理的思考能力とは】
論理に基づいて思考する能力（の高さ）という意味で用いられる表現。道理や筋道に則って思考を巡らせて結論を導いたり、あるいは、複雑な事柄を分かりやすく説明したりできる能力として主に捉えられる。英語の logical thinking（ロジカルシンキング）の訳語としても用いられる。

引用元：「論理的思考力(ろんりてきしこうりょく)」の意味や使い方 Weblio辞書

汎用スキル③：提案能力

提案能力で大事なのは前述の論理的思考能力も重要なのですが、もっとも重要なのは物事を俯瞰（ふかん）してみれる視点です。

今回の課題解決の提案で、サービスの課題が解決されるというのはありますが、もっと俯瞰してみたときに、その課題を解決した先にサービスを使うユーザーや自社の双方にどのような影響があるかまで提案することができるかが重要です。

汎用スキル④：コミュニケーション力

提案が通り、プロジェクトチーム編成が決まりました。進めていく上でひとりではできません。
そんな時にチームメンバーとプロジェクトを円滑に進めるためにはコミュニケーション力が必要です。

キリン旦那

コミュニケーション能力は分解すると4つに分けられます。

チームメンバーとの信頼関係を築くのもプロジェクト成功のために必要な要素です。

汎用スキル⑤：プロジェクト進行、管理能力

プロジェクトを進めるにあたり、進捗を管理したり、チームメンバーの状況を把握することも大切です。

キリン旦那

メンバー同士での進捗状況の共有をしたり、進める上で障害が発生することも多々あるでしょう。

適切な障害をコントロールしながら、プロジェクトを期日までに進めていかなければいけません。

もし期日までにプロジェクト進行が難しい場合は、報告や連絡・相談などをする必要もあるでしょう。

汎用スキル⑥：能動的に考え動く力

プロジェクトを進める上では受け身状態では何もできません。

かつIT業界では現場教育に手が回らない企業も少なくありません。自分で状況を把握し、何をやるべきなのかを能動的に考え、動くことが求められます。

汎用スキル⑦：発信力・巻き込み力

発信力や巻き込み力を身につければひとりではたどり着けない成果に早く到達することも可能でしょう。

発信力というとSNS上での発信力をイメージする人もいると思いますが、社内でも発信力がある人には情報が集まってきて進めているプロジェクトにも良い影響が生まれやすくなります。

汎用スキル⑧：自己管理能力

IT業界は仕事もハードになる時期もあるため体調管理も重要な能力です。社会人として基本的なことですが意外とできていない人が多いです。

また、IT業界はフルフレックスやリモートワークなどの働き方の選択がある程度、個人に委ねられている企業も多いです。

ただ、人によっては自由を都合よく解釈をして会社の雰囲気を乱す人も出てきたりします。

キリン旦那

自由の裏には必ず責任があるということを覚えておきましょう。

汎用スキル⑨：英会話能力【外資系を目指す場合】

外資系のIT企業に転職をしたい場合は、英会話力は必須と言えるでしょう。

キリン旦那

ただし、外資系企業に転職を考えていなくとも、英会話力や英語力を身につけることで、良いメリットがあります。

インターネット等の情報というのは海外の方が量や質が多い傾向にあります。
なぜなら日本語と英語を利用する人口母数が圧倒的に英語の方が多いからです。そのため、英語の情報は量や質も高く、その情報を日本語に翻訳したインターネット上の記事などはタイムラグがあるため、鮮度という意味でも劣ってしまいます。

海外の情報を積極的に集めることが可能になれば、あなたのビジネススキルの向上に役立ってくれます。

ここまではどんな職種でも当てはまる汎用スキルを見てきました。続いて専門スキルを見ていきます。

専門スキル

エンジニアやデザイナーは専門的スキルをしっかり持っていることは重要です。

専門スキルを磨き込んで突き抜けてしまい業界の有名人になる人もいますが、ほんのわずかな人だけでしょう。

キリン旦那

そこでオススメなのが専門スキルを磨くことはしつつも、汎用スキルも高めることです。

専門スキルは武器であることには違いないですが、汎用スキルを多く持っていてスキルの掛け合わせができる人材の方がIT業界・企業では求められる人材になるでしょう。

ここまでIT業界に求められる人材に必要なスキルで汎用スキル、専門スキルを見てきました。

すべてを今持っていなくとも今現在持っている強みを伸ばしていきながら、他の能力を伸ばしていくことをお勧めします。
またそういった自己研鑽力も同時にアピールできると良いでしょう。

続いて、どんな職種でも有効な汎用スキルと専門スキルの身につけ方についてもみていきましょう。

汎用スキルの身に付け方

もっとも効果的で早く身に付けられるおすすめの方法は、職場で身につけることです。

私の場合も現場で揉まれながら身につけた能力が多いです。職場で能力を発揮している人の真似をすることから始めました。

キリン旦那

ある程度真似ることができたら自分なりの工夫を加えていくのもありですね。

勝手に身近な師匠や先生と呼べる人を見つけ、その人の行動や考え方を観察してみましょう。

専門スキルの身につけ方

独学と誰かから学ぶという２通りがあります。

最近では独学で学ぶ場合も書籍やWebサービスも充実していますし、インターネットで調べれば先駆者が残した経験談やナレッジが膨大に調べられます。

キリン旦那

独学の最大のメリットはお金がかからずにすぐに取り掛かれるという点です。

ただし、一番の近道は誰かから学ぶというのが最も近道です。なぜなら効果的な学び方やコツなどを直接教えてもらうことが可能だからです。
目的地に行くまでにGoogleマップなどのガイドがあるのと、全くなく勘で進むのぐらいの違いがあります。

お金と時間にある程度余裕があるならスクールに通うのもありです。

とはいえど、実務に勝るものはありません！あくまで知識として学びながら、実務経験を積める仕事に転職することを見据えていきましょう。

次にどのようなステップでIT業界へ転職が可能なのかみていきましょう。

IT業界へ転職を成功させる具体的なステップ

キリン旦那

具体的なステップは以下のようになります！

• 自分の能力の現状把握
• 将来の目標やなりたい姿を書き出す
• なりたい姿から逆算をして足りない力を把握する
• IT業界でも興味のある業界を探す。または興味のある事業を探す
• 転職エージェントの力も借りる

①と②のステップでは自分の過去・現在・未来を文字などに書き出すことが大切です。その上で、汎用スキルと専門スキルで足りない力を把握したら、その力を身につけるためにすぐできることがあれば即行動してみましょう。

またIT業界で転職を成功させる上で大切なのは④の「興味があるか」というのがポイントです。IT業界でも今後の成長性が見込め、あなた自身も興味を持てる事業や会社であるならば、志望の熱意が伝わりやすいからです。

キリン旦那

またIT業界の転職活動成功を目指すためには、転職エージェントの力も借りることをオススメします

転職エージェントは日々、業界動向や企業の採用状況などを情報を集めアップデートしています。中には企業の内部事情にも詳しい転職エージェントもいますので転職活動を有利に進める上で欠かせない存在と言えます。
無料で利用できるため、まだ積極的に転職活動は始めないという方でも情報集めとして気軽に相談してみると良いでしょう。

相談する際はIT業界に強い転職エージェントに複数登録して相談がオススメです。

まとめ：最初から全てを持っている人はいないのでひとつずつ強みを増やしていくのが良い

IT業界に求められる人材に必要な能力は汎用スキル、専門スキルがあるとみてきました。

特に汎用スキルにおいては、IT業界だけでなくどんな業界にいっても重宝されるスキルになるので、身につけるべきスキルといえます。

一度に全てを身につけることは不可能なので、ひとつずつ得意なことを増やしていくことをおすすめします。

この記事があなたのIT業界転職活動の参考になれば嬉しいです。