この記事がおすすめな人
- 今の仕事が合わないと感じていて、HSPが原因では無いかと感じている
- HSPの自分にあった仕事がわからないで悩んでいる
- 繊細ですぐに疲れてしまい仕事を続けるべきか悩んでいる
今回はこんな悩みを抱えている方への内容になっています。
わたしはHSPの傾向があり、20代の頃は自分に向いている仕事は何?とずっと悩みながらも行動してきました。そのおかげで今は適職にも恵まれストレスも少なく働けています。元転職エージェント経験があり過去1,000人以上の転職相談にものってきた現役Web・IT系ベンチャーサラリーマンです。
この記事でわかること
- HSPの人に向いている仕事、向いてない仕事
- HSPの人の強み・弱みとその解消方法
- 向いてる仕事を探すステップ
それではさっそく見ていきたいと思います。
HSPとは ?特徴も解説
HSP=「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」の頭文字をとった言葉です。HSPは生まれつき神経が細やかで感受性が強い性質を持った人のことです。全人口の15~20%、約5人に1人はHSPと考えられています。
次にHSPの特徴的な4つの性質を見ていきます。
HSPの特徴的な4つの性質
【深く考え、処理する】
一つのことを深く調べて考えたり、1を聞いたら10のことを想像することができるため、行動までに時間がかかる性質があります。
【過剰に刺激を受けやすい】
人混みや音など五感で受ける刺激に敏感だったり、友人との楽しい時間も家に帰ると疲れを感じるなどの性質を持っています。
【共感力が強く、人の気持ちに影響を受けやすい】
共感する力が高く、周りの人が怒られたりすることに自分ごとのように感じて傷つきやすい性質があります。
【些細な刺激を察知する】
あらゆる感覚が鋭いため、他人には気にならないような音や光、変化に気づきやすい性質があります。
HSPは病気や障害ではなく、持って生まれた性質です。
治療しようと考えるよりも、持って生まれた特徴的な性質とうまく付き合う方法を考えてみましょう。
HSPの強みと向いている仕事
HSPの人は仕事においてネガティブに捉えられがちです。しかしHSPの性質をプラスに考えると、他の人にはない強みが見えてきます。
HSPの強み
- 考えが深い
- 場の空気を読み取り察する力が高い
- 他の人の気持ちに深く寄り添える
- 他の人へ奉仕する気持ちが強い
- きめ細やかな気配りができる
- 感受性が豊か
- 興味があることに没頭できる
このような強みを活かせる仕事のタイプを詳しく見ていきましょう。
心や身体をケアする仕事
相手の仕草や言動に敏感なため、相手の気持ちを理解することができます。
ケアをしてほしい人は自分の悩みを聞いてほしいという気持ちを持った人が多いです。
その悩みに深く寄り添うことができるのもHSPの人の特徴でしょう。
悩みを解消してあげることができれば感謝されて、やりがいや充実感に繋がります。
動植物や自然に関わる仕事
きめ細やかな気配りができたり共感力が高いHSPの方は動植物や自然に関わる仕事もおすすめです。
動物や植物の状態をきめ細かく感じ取り必要なケアを行うことができるでしょう。
動植物や自然に関わる仕事はあなた自身にも癒しを与えてくれるでしょう。
不特定多数の人との交流が少ない仕事
空気を読んだり、他人の気持ちに深く寄り添えるHSPの人は不特定多数の人と関わる仕事よりも関わる人が限定的な仕事に就くのがおすすめです。
特定の人と深く関わることでHSPの強みであるきめ細やかな気配りができることもプラスに働きます。
在宅ワークができる仕事であれば、自分のペースで仕事もできるのでおすすめです。
自分のペースでできる仕事
HSPの人は興味があることに没頭できる性質も持っています。
例えば想像力を働かせる、絵を描いたり、ものづくりをするなども向いているでしょう。今は、SNSやECサイトも無料で気軽に始めることが可能ですので、あなたが作ったものを気軽に発信して販売やPRができることができます。
最初は趣味としても良いですし、小さく副業としてはじめるのがおすすめです。
専門性の高い仕事
ITエンジニアやWebデザイナー、UIUXデザイナーが該当します。私の仕事もUIUXデザイナーになります。
これらの仕事は「課題」に対して、プログラミングやデザインという手法で解決する仕事です。企業や人の悩み、課題を解決するために寄り添うのも特徴です。
HSPの人は、誰かの悩みや気持ちに深く寄り添える共感力が高いので、きめ細やかな気配りができる人にはおすすめな職業と言えます。
ではこのようなHSPの人に向いている仕事のタイプの他に、良い状態で仕事をするために大切なポイントをチェックしていきましょう。
向いている仕事をするために大切なチェックポイント
興味のある事業や仕事か
これまでは向いている仕事のタイプを見てきましたが、そもそも興味が無い仕事は長く続けられません。
人によっては興味があるないが分かれる仕事もあるでしょう。
HSPの人は興味があることだと深く調べたり没頭することが自然とできる性質を持っています。
興味があって、その企業のビジョンや事業に共感できるならばとても向いているになるでしょう。
職場環境
感受性が高いがために職場環境がカオスな環境の場合は注意が必要です。
仕事以外の人間関係などが気になってしまい成果を出すのが難しくなってしまいます。
仕事のペース
ある程度慣れたら自分で裁量を持って進めれる仕事かどうかも重要です。
HSPの人は周りに流されやすくペースを乱してしまうため、周りに振り回されて疲れてしまいます。
自分のペースで進められる仕事を探してみましょう。
ではこのポイントをチェックした上で具体的に仕事を探すステップも見ていきたいと思います。
向いてる仕事を探すステップ
向いている仕事を探すステップは以下になります。
- 自己分析をする
- 希望条件をまとめる
- プロの専門家(転職エージェント)に相談する
まずは自分自身のことをしっかり見つめて自己分析をしましょう。仕事を探す上で基本的なことですがとても重要です。
あなたの強みや弱み、これまでの経験や積み上げてきたスキルを棚卸ししてみましょう。
その上で、仕事に求める希望条件を整理します。
整理する際には記事の冒頭で見てきたHSPの強みや弱みも確認しながら、希望に含めてみると良いでしょう。
自己分析と希望条件をまとめ終えてから転職情報を集めると転職情報で見るべきポイントがわかるため、自分にあった求人が見つけやすくなるメリットがあります。
転職の専門家(転職エージェント)も併用して情報を集めましょう
転職活動を成功させるためには転職エージェントの相談も併用するのが良いでしょう。
なぜかというと、転職エージェントは過去の膨大な転職事例をストックしていて、常に情報をアップデートしています。そのため、経験から基づく転職のアドバイスなども受けることができますのでHSPの人にも合う仕事や職場の情報を集めることができるからです。
その他にも転職に関するアドバイスもすべて無料なので活用しない手はないでしょう。
色々な転職エージェントがありますが、最低限以下の3社は登録することをおすすめします。
オススメの転職エージェント
- リクルートエージェント
業界No.1の求人数と転職成功実績を持つ大手転職エージェント - マイナビエージェント
若手20代の転職実績が豊富 - パソナキャリア
顧客満足度調査No.1(2021年実績)サポート体制も充実
なぜ複数の転職エージェントに登録するのが良いのでしょうか?
実績が充分な転職エージェントでも担当者によって相性が合わない可能性もありますので、そのリスクヘッジとして優秀な担当者と出会うために複数登録します。
また、転職エージェントによって提案される求人情報も違いがありますので、網羅的に情報を集めやすくなるため複数登録がオススメです。
面倒な気持ちを抑えて、最初に時間をとって登録や情報の比較を行うことで、転職成功の確率を飛躍的にアップさせることができます。
HSPの弱みと向いてない仕事
HSPの強みの裏返しは弱みにもつながります。
しかし、弱みに向き合うことで向いていない仕事をより理解することができます。
HSPの弱み
- 自己肯定感が低い
- 思考が深いため行動までに時間がかかる
- 環境の変化に敏感
- 空気を読みすぎるため流されやすい
- 共感力が高すぎて、感情移入しすぎてしまう
- 他者の些細な言動が気になる
- 完璧主義になりやすい
このようにHSPの人は自信が無く、人の感情に敏感すぎて他人が気になってしまいがちです。細かな点も気になるため、仕事においては完璧主義になりこだわり過ぎてしまうことも少なくないでしょう。
ではHSPの人が向いていない仕事のタイプについても見ていきましょう。
変化が激しい職場や仕事
HSPの人はさまざまな刺激を受けやすいため、変化が激しい職場や仕事はおすすめできません。
例えば、創業まもないベンチャーやスタートアップ企業は変化をし続け利益を出していく必要があることから社内環境や人間関係もとても変化が激しいです。
そのような環境だとHSPの人は過度にストレスを抱えてしまうことになるでしょう。
売上目標などを追う仕事
HSPの人は売上目標などのノルマを課せられる仕事には向いていません。
主に営業職などがそれに該当しますが、営業職は考えるよりも行動力が求められる面が多々あります。かつ感受性や共感力が高いHSPの人は、営業先の担当者の状況などに深く共感してしまうため、担当者のお断りの言葉にも過度に反応してしまい、自分はダメな人間だと自信を無くしてしまうでしょう。
私も過去に営業職を経験しましたが、向いておらずあまり良い実績を作ることができませんでした。
不特定多数の人と関わる仕事
HSPの人は不特定多数の人と接する時間が多いほど疲れが溜まり、精神的にも辛い状態になってしまうためこのような仕事はおすすめ出来ません。
人との関わりは社会生活で必要なことですが、関わる人が多ければ多いほど、常に刺激を受けてしまい疲れてしまします。
色々なことを考えてしまい、悩まなくても良いことに時間を取られてしまうでしょう。
営業職も当てはまりますが、コールセンターや販売職、飲食店での接客なども当てはまるでしょう。
HSPの弱みを解消する方法
弱みというと解消する方法をついつい考えてしまいがちですが、HSPの人は弱みを無理に解消する必要はないでしょう。どうしても解消したいと思えるのであれば以下のことを試してみるのをおすすめします。
自分と他人は分けて考える
感受性が高い方は、人は人、自分は自分と思い込むぐらいがちょうど良いです。
自分に関係のないことまで、自分を過剰に責めたりするのは避けましょう。
考え込んでしまい頭がパンクしそうになってしまうことがあります。その場合は一度ノートなどに書き出してみるのをおすすめします。
ノートなどに書き出してみると、今の悩みが可視化されやすく、自分に関係がないことで悩んでいたことに気づきやすくなるからです。
自分で自分を褒めてあげる
HSPの人はついついネガティブな考えになってしまいがちです。
自分に自信がない方はマイナスなことに気を向けるよりも、「ここまで頑張った私、偉い」などと褒めてあげるようにしましょう。そうすることで少しずつ自信も生まれてきます。
1日の終わりに日記を書くのもおすすめです。
最後はポジティブな表現で締め括ることを意識してみると良いでしょう。
無理に好かれようとしない
あなたが無理をしてまで多くの人に好かれようとしないでください。
多くの人に好かれようとすればするほど、あなたに無理が生じます。余計にストレスになるでしょう。
そんな時には、みんなに好かれようとする必要はないと考えることで気持ちが少し楽になるとおもいます。
あなたが本当に大切な人や長い付き合いをしたい人との時間を大切にすると良いでしょう。
身近な人に相談する
些細なこともストレスに抱えやすい方は、自分の今思っていることや気持ちを身近な人に聞いてもらいましょう。
人に話をして聞いてもらっただけで、気持ちが楽になった経験はあるはずです。
またあなたが信頼する人に話すことで、あなたの性格を理解しているからこそ良い相談相手になってくれるでしょう。
またあなたの悩みを打ち明けることで、より深い関係性を築くことにもつながります。
まとめ:HSPの人は生まれ持った強みを活かせる仕事がたくさんある
HSPの人が生まれ持っている強みと弱みを理解した上で、弱みに目を向けるよりもあなたの強みを伸ばしていくことに意識を向けてみてください。
そうすることであなたの性質を活かせる仕事や環境がきっと見つかるでしょう。
時間を取って整理してみた結果、今の職場や仕事がどうしても合わないと考えている方は転職を検討してみるのも良いでしょう。