職場でどんどん人が辞めていき、このまま残っていて良いのか不安だ…
今回はこのように悩んでいる方へ向けた内容になっています。
この記事でわかること
- 会社と人の2点を客観的に見つめてみる
- その状況を踏まえて、自分のキャリアプランに照らし合わせて考えてみる
ひとつずつお話をしていきます。
客観的視点①:会社、組織の状況を知る
同僚がどんどん辞めていく場合、企業や組織自体の状況がきっかけも考えられます。
例えば以下のような観点で状況を知ることが重要でしょう。
- 企業や体制の変化があったか
- 会社以外の影響によるものでネガティブなできことがあったか
企業や体制の変化というのは例えば、社長交代や人事によって、これまでの企業が目指す方針や仕事の取り組み方に変化があるかどうかです。
また、会社以外のネガティブな影響というのは、あなたの会社の株主や重要な取引先が何かしらの不祥事を起こしたとか、重大な出来事によりあなたの会社に損害が発生し、それによって会社の業績が悪くなるなどが例です。
また会社内であなたが所属している部署の組織課題を洗い出してみることも状況を知る手がかりになります。
客観的視点②:辞めていく人の状況を知る
辞めていく人の役職によっても理由が異なってきます。
- 管理職やリーダークラスの場合
- 同僚やメンバークラス、新卒の場合
- 経営層の場合
詳しい理由を見ていきます。
管理職やリーダークラスが辞めていく
自分も責任者レベルで退職をした経験がありますが、辞める理由は主に以下の内容で辞めていく傾向にあります。
- この会社にいてもキャリアアップ、スキルアップにつながらない
- 社長や役員との方向性や考えが合わない
- スキル・経験があるので良い条件の会社にヘッドハントされた
- スキル・経験があるので独立する
後半の2つ「スキル・経験があるので良い条件の会社にヘッドハントされた」「スキル・経験があるので独立する」はどちらかというと前向きな要素ですが、ヘッドハントは逆にいうと、優秀な人にとって他社と比較したときに居続けるメリットがない会社ということになります。
もっというと、あなたの上司が1番目の理由「キャリアアップ、スキルアップにつながらない」と考えて辞めていった場合、あなたもそのケースで転職する可能性はあるということになります。
とはいえど、個人の興味関心の変化やライフステージが変わったなどから辞めていく人もいるので、辞める人と話せる間柄であったら、その人が辞める決定打になったことを聞いてみましょう。
その決定打はあなた自身も共感できるか?できないか?の判断をしてください。
一方で、したたかな考え方をすると、会社・組織の状況を見ても私は特に懸念していないと判断できるのならば、上の役職に空きが出ることになるので、あなたがその役職につける確率や年収が上がる可能性もあります。
こうなればあなたのキャリアにもプラスになってくることでしょう。
同僚やメンバークラス、新卒が辞めていく
- 理想と現実のギャップが大きい
- 自分と職場のレベルが合っていない(良い意味と悪い意味がある)
理想と現実のギャップは若手ほど感じる人が多いです。
やる気があふれている若手ほど、競争意欲も高く、理想をある程度持って入社をしてきますが、企業へ過度な期待をしすぎてしまっているケースがあり、それが辞めていく動機になったりもします。
また「自分と職場のレベルが合っていない」というのは良い意味と悪い意味の両面があります。
良い意味 | 優秀な若手は能力を活かしきれず、もっとチャレンジできる環境で転職する傾向がある |
悪い意味 | 自分の能力が低く、仕事についていけず精神的にも参ってしまうケースがある |
良い意味の優秀な若手が抜けていくのは、やはり会社自体に何かしら居続けたいと思えるものが足りていないことが多いです。
優秀な人を抱えきれなくなる会社は何かしら課題があるので、それに目を向けて改善に取り組むのも良いのかもしれませんね。
経営層が辞めていく
このケースは大企業でも最近は不祥事などで目にする機会もありますが、私がベンチャーやスタートアップ企業の採用市場で実際に見たケースだと経営層が辞めていくことは決して少なくは無いです。
- 役員の不祥事による解雇
- 役員同士の相性
- 能力不足(適正不足)による降格や退職
不祥事よる解雇はいうまでもなく、会社の存続が怪しいものになるのは誰もがイメージできるかと思いますのでここで深堀はしません。
2つ目の役員同士の相性は、企業のフェーズによって変化が出てきます。(大企業の場合は以下のことはあまり気にしなくても良いかと思います)
スタートアップやベンチャー企業の創業期は問題ないでしょうが、会社の規模が少しずつ大きくなってくると、創業者同士の方向性の違いが出てくるようになったり、新しい役員を迎えた場合も相性が悪いなど起こりうります。
そうなった時にあなたは従業員だとすると残った役員との相性含め残るべきかどうかを検討してみても良いでしょう。
小規模な会社であればあるほど、役員との距離感が近いので、あなたにダイレクトに影響があります。
また3つ目の能力不足による降格などによって、精神的にも会社に残り続けるのが難しくなり辞めていくケースが割と多いです。
これも会社の規模フェーズに起こりがちな事象ですので、よく起こりうることだと思って冷静になって考えるべきでしょう。
判断材料を集めて自分自身のキャリアプランに照らし合わせてみる
あなたの周りの上司や同僚が辞めるきっかけになった情報をまとめて整理してみたら、次に以下の質問を自分に投げかけみるのをおすすめします。
- 会社や組織の状況は悪いと思うか?それほど悪いとは思わないか?
- 上記①の考えが「悪い」であれば、自分やチームで改善に取り組めそうか?
- 上記②で取り組んだ成果が、自分のキャリアにプラスになりそうか?
①から③まで考えてみて、あなたのキャリアにプラスにならなそうだなと思えるなら転職を検討。
プラスになりそうだなと思えれば、今の職場でチャレンジしてみることをおすすめします。
ただ、そうは言ってもやっぱり不安もある。柔軟に動けるようにしておきたい。そういった気持ちもあるでしょう。
その場合は、働いているうちから転職エージェントへ相談してみることをおすすめします。
転職エージェントは求人紹介をするだけでなく、あなたのキャリアにとって必要なスキルや経験もヒアリングの上で第三者の視点からアドバイスをもらえるはずです。
まとめ:冷静になって客観的な情報を集めてみた時に自分はどう考えるのか・感じるのかが重要
同僚がどんどん辞めていって不安だと思います。ただ焦る気持ちがある時ほど落ち着いて周りをしっかり見ていきましょう。
転職をする・しないはその後で判断するべきです。
あなたも経験があると思いますが、焦ってる時ほど余計なミスをしがちです。
もしかすると、そのささいなミスがあなたのキャリアに致命的な傷になってしまう可能性もあります。
最後に判断するのは自分ですが、他人に流されることなく焦らずにじっくりとご自身のキャリアを冷静に考えみることをおすすめします。
それでは、また〜!