このような悩みを解消するために「優秀なジョブホッパーが持つ2つの要素」や「ジョブホッピングは良いのか悪いのか」をお伝えしていきます。
私も過去に5回以上の転職をしているジョブホッパーです。また元転職エージェントの経験からジョブホッピングをしてきた人を多くみてきた経験からリアルな内容を紹介できます。
この記事でわかること
- 優秀なジョブホッパーが持つ2つの要素
- ジョブホッパーが多い業界
- ジョブホッパーは良いのか、悪いのか
それではさっそく見ていきたいと思います。
優秀なジョブホッパーが持つ2つの要素
ジョブホッパーでも優秀な人が持っている要素は以下の2つです。
- キャリアの一貫性
- (需要のある)スキル・経験
これら2つを持っていて、人に伝えられる、アピールできる人は転職回数はさほど気にされないです。
実は、転職回数よりも退職した理由や需要があるスキルや経験を持っていれば転職などで評価されやすいということです。
データを見ても、転職回数が4回以上でも63%の企業が採用をしているというデータも存在します。
一般的に転職回数が多い場合、ネガティブな印象がありますが意外ではないでしょうか。
そもそもジョブホッパーとは?ジョブホッパーが多い業界もある
ジョブホッパーとは短期間(1〜3年)で転職を繰り返す人と言われています。
日本ではネガティブなイメージがあるジョブホッパーですが、海外では違います。海外では転職をするごとに、経験を増やし年収を増やしていくという一般的なイメージが定着しています。
ちなみに日本でジョブホッパーが多い業界は、IT業界です。
実際に筆者の周りのビジネス職や専門職の人(エンジニアやデザイナー)でも3年ほどで別な会社に転職していく人が多いです。
IT業界はジョブホッパーが多い理由
IT業界、特にシニアレベルのエンジニアやデザイナーは慢性的な人材不足のため、売り手市場なのが最大の理由です。
希少価値が高いスキルや経験を持っている人ほど、引く手あまたとなりやすいので他社から声がかかったりスカウトされたりします。
このように需要と供給のバランスが崩れている状態というのも大きなポイントです。
参考記事:なぜIT業界は転職回数が多いのか?理由の解説と転職活動成功のポイント
スキルや経験が売り手市場かどうかも重要なポイント
しかしながら、IT業界にいればいつでも転職できるというのは少し論点が異なってきます。
なぜかというと、スキルや経験がアップデートされないままだと、価値が徐々に目減りしていくからです。
IT業界は変化のスピードが速い一方で、知識のアップデートを常にし続けないと、とあっという間に取り残されてしまいます。
また専門性と汎用性の2つのスキルに分けてアップデートしていくべきと考えます。
専門性は職種ごとの専門スキルですが、汎用性スキルはどんな職種でも必要なスキルです。ポータブルスキルとも言われたりします。これらのスキルを磨き、掛け合わせていくことで希少性の高い人材になることが可能です。
汎用性スキルについては、詳しく紹介している以下の記事を参考にしてみてください。
参考記事:IT業界で求められる人材とは?求められる9+1の能力について解説
参考記事:IT業界は将来性がない?!現状と今後から需要がある人材・スキルまで解説
結局のところジョブホッパーになるのは良いのか?
結論からいうと、戦略的にジョブホッピングしてキャリアを築きたいと考えている場合を除き、おすすめはしません。
理由は、日本は転職回数が多い人は「キャリアが荒れている人」というネガティブな印象がまだまだ根強いからです。
IT系ベンチャー・スタートアップ企業専門の転職エージェントで働いていた筆者の経験上、転職回数が多い人はネガティブなレッテルを貼られることが多く、転職のご紹介もできないケースも多々ありました。
転職エージェントでもこのような印象なので、企業の採用人事の印象は容易に想像がつくと思います。
まとめ:優秀なジョブホッパーはスキルや経験もアップデートしている
ここまで優秀なジョブホッパーが持つ2つの要素やジョブホッパーが多い業界についてご紹介してきました。
時代の変化によって、少しずつジョブホッパーに対する見方が変わってきているとはいえ、転職によってキャリアアップを考えている方であれば、安易に転職を考えるのは得策ではないでしょう。
考えるべきは、現職でどのような成果を出したのか、スキルや経験は十分に積み重ねられたのか?を考え、慎重に検討していくべきだと筆者は考えています。
ここまで読んでいただきありがとうございました。皆さんの転職活動の参考になれば幸いです。